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本作は、前田敦子扮する「タマ子」という女の子の日常のひとコマを季節感溢れるワン・シチュエーションで表現した、音楽チャンネルMUSIC ON! TV(エムオン!)のステーションIDから生まれた。季節ごとに撮影された30秒のステーションIDから始まった作品が、短編ドラマを経て長編映画として 劇場公開されるだけでなく、国際映画祭に出品されることは異例中の異例。
ステーションIDと同様、本作のメガホンを執ったのは『マイ・バック・ページ』(11)、『リンダ リンダ リンダ』(05)など国内外で絶大な評価を受ける山下敦弘。脚本は、山下と大学時代からコンビを組み続け、昨年は『ふがいない僕は空を見た』(12)が高 い評価を得た向井康介。
さらに、主題歌を担当するのは、俳優、作家、ミュージシャンと多方面で活躍している星野源。今年5月に発売し、オリコンウィークリーチャート2位を記録した3rdアルバム「Stranger」より「季節」を提供する。
主人公のタマ子を演じる前田敦子は、「タマ子は食べているか寝ているかで(笑)仕事もしていないし実家でダラダラしている女の子という設定ですが、別に特 殊な女の子ではなく、実は誰もが持っている気持ちの一部なんじゃないかなと思います。私もどこか共感してしまうところがあります。そんなタマ子の日常をた くさんの人に楽しんでいただけたらと思います」とコメント。前田扮する等身大のタマ子が、同世代の共感を誘う映画となりそうだ。【Movie Walker】
そんな風に考えるとこの家の中心は矢張り細君にもなく私や軽部にもない自ら主人にあるといわねばならなくなって来て私の傭人根性が丸出しになり出すのだが、どこから見たって主人が私には好きなんだから仕様がない。実際私の家の主人はせいぜい五つになった男の子をそのまま四十に持って来た所を想像すると浮んで来る。私たちはそんな男を思うと全く馬鹿馬鹿しくて軽蔑したくなりそうなものにも拘らずそれが見ていて軽蔑出来ぬというのも、つまりはあんまり自分のいつの間にか成長して来た年齢の醜さが逆に鮮かに浮んで来て その自身の姿に打たれるからだ。こんな自分への反射は私に限らず軽部にだって常に同じ作用をしていたと見えて、後で気附いたことだが、軽部が私への反感も所詮はこの主人を守ろうとする軽部の善良な心の部分の働きからであったのだ。私がここの家から放れがたなく感じるのも主人のそのこの上もない善良さからであり、軽部が私の頭の上から金槌を落したりするのも主人のその善良さのためだとすると、善良なんていうことは昔から案外良い働きをして来なかったにちがいない。
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