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祇園の枝垂桜

位置や背景も深くあずかっている。(あお)(かす)んだ春の空と緑のしたたるような東山とを背負って名桜は小高いところに静かに落ちついて壮麗な姿を見せている。夜には更に美しい。空は紺碧(こんぺき)に深まり、山は紫緑に黒ずんでいる。枝垂桜は夢のように浮かびでて現代的の照明を妖艶(ようえん)な全身に浴びている。美の神をまのあたり見るとでもいいたい。私は桜の周囲を歩いては(たたず)む。あっちから見たりこっちから見たり、眼を離すのがただ惜しくてならない。ローマやナポリでアフロディテの大理石像の観照に(ふけ)った時とまるで同じような気持である。炎々と燃えているかがり火も美の神を祭っているとしか思えない。

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