武田信玄(1521-1573)は恐ろしい武将である。
意表をつき、神出鬼没で攻撃してくる。こんな予測のつかない敵はない。
騎馬集団で行動するためで、まさに「疾きこと、風のごとし」。
その行動力を支えたのは兵糧使いのうまさである。
武田信玄は、ほうとう鍋で神出鬼没
甲斐(山梨県)は山国であり、水田が少なく畑作中心で、
小麦がよくとれ粉食文化が盛んになった。
小麦粉は、米にくらべて軽量であり、兵糧として持ち運びが便利。
その上、料理も簡単であった。
陣中で、粉を水でこねて平らにのばし、紐状に切り、
「ほうとう」だ。
今でも甲州名物であるが、そのルーツは陣中食とみられている。
消化も極めてよいから、即戦力がついた。
時には野ウサギやイノシシの肉なども入っただろうから、
男たちの手作りではあってもきわめて美味だっただろう。
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できあがり!
作り方
【材料】(2人前)
味噌:大さじ1 1/2~2
豚肉(豚バラ):50g
だいこん:いちょう切りで4枚程
にんじん:中1/3本。
ごぼう: 10cm程
長ねぎ:1本
エリンギ:2本
【作り方】
鍋にブタ肉、ゴボウ、大根、ネギなどを入れてみそ味にし、そこへうどんを入れて煮込めば出来上り。
風通しのよい板の間などで、上半身裸になり、男なら夏こそほうとうを食べて、いざ、出陣でござる!
1
だいこんは3mm程の厚さでいちょう切りに、
にんじん?ごぼうは3mm程の厚さで斜め切りに、
長ねぎは斜め切りで食べやすい大きさに切り分ける。
2
にんじん?ごぼうを塩で下茹でしておく。
3
水600cc(分量外)ににんじん?ごぼうを入れ中火で熱する。
ある程度温まってきたら豚肉?エリンギ、
沸騰直前にだいこんと長ねぎを加えて柔らかくなるまで煮込む。
4
味噌を入れ溶かした後、うどん(ほうとう)を入れ弱火でさらに2分程茹でれば出来上がり。
※ほうとうの作り方
小麦粉:50g
水:25g
1
材料をよく捏ねた後、1時間程ビニール袋の中で寝かせる。
2
打ち粉を敷いた後、平らに伸ばし食べやすい紐状に切り分ければ出来上がり。
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