アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)で6月に日本大使館が半焼した火災で、警視庁は、当時勤務していた30代の日本人3等書記官の男が放火した疑いが強まったとして、現住建造物等放火容疑で週内にも逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。3等書記官が着服を隠蔽(いんぺい)する目的で放火した疑いがあるとみて調べる。
3等書記官は6月20日午後7時40分ごろ、コンゴの首都キンシャサにある民間オフィスビル3、4階に入る日本大使館に火を付け、4階部分を半焼させた疑いがもたれている。火災の直前、3等書記官とよく似た男が大使館に入る様子が周辺の防犯カメラに映っていたという。
外務省関係者の話では、外務省はコンゴ警察側に「職員が横領を隠すために放火した疑いがある」と説明しているという。
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